2017-06

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続・母親がオレオレ詐欺の被害者になりました。【経営コンサルタント】


こんにちは。
経営コンサルタントの竹内です。


さて、年末に書いた

母親がオレオレ詐欺の被害者になりました

というレポートが、思いのほか反響が大きく、

改めて「この詐欺ビジネスは撲滅しなくてはいけない」と思いましたので、

続編を書かせていただくことにしました。




この1ヶ月の間に、日経新聞の取材を受けたり、

集まってきた情報を整理したりして、

オレオレ詐欺を撲滅する方法を

コンサルタント視点で、私なりにマジメに考えてみましたので、

もし、何かのお役に立てれば、幸いに思います。




で、まず、第一に気付いたことは、

「オレオレ詐欺」を、いくら警察やマスコミで、

「気をつけて下さいね」と警告をしても、




抜本的な解決にはならないと思った点です。




なぜならば、



「オレオレ詐欺に気をつける人」と、

「オレオレ詐欺に引っかかる人」との間に、




大きながあるからです。




以前のレポートでも書きましたが、

オレオレ詐欺の被害者の9割ぐらいの人が、

「私は大丈夫」と思っていた人達なんです。

つまり、「オレオレ詐欺に気をつけて下さいね」と警告しても、

「私は大丈夫だから」と警戒しない人が、




オレオレ詐欺の被害者になっているんです。




だから、警察が警告を発している“客層”と、

オレオレ詐欺が狙っている“客層”が乖離しているために、

被害がなかなか減らないんだと思いました。





では、どうすればいいのか?





根本的なところから言わせてもらえれば、

オレオレ詐欺は、もう「警告」「警戒」では

防ぎようがない詐欺なんだと思います。

気をつけていても引っかかるのが「詐欺」ですから、

「オレオレ詐欺」の被害を減少させるという発想ではなく、



「この世からオレオレ詐欺を抹消する」




という発想で取り組まなければ、

この詐欺ビジネスは半永久的に続いていくと思います。



で、「この世からオレオレ詐欺を撲滅する」という壮大な目的を、

いろいろ自分なりに考えてみたのですが、

結論としては、「オレオレ詐欺を儲からなくしちゃえ!」というのが、

もっともシンプルな答えだと思いました。


つまり、オレオレ詐欺を“ビジネス”と認識して、

「儲からない」という社会構造にしてしまえば、

当然、商売としてはやる人はいなくなるから、

この詐欺はなくなってしまうのではないか、という仮説を立ててみたのです。




では、「オレオレ詐欺が儲からない」という状況は、

どうやったらできるのでしょうか?




普通のビジネスだったら、

原価を引き上げたり、競合が出てきたり、市場が飽きたり、

いろいろな方法でビジネスの「衰退」を作り上げることができます。


しかし、このオレオレ詐欺に関しては、

仕入れはないわ、競合は関係ないわ、市場は無限だわで、

正直、非の打ち所がない最強のビジネスと言えます。



さらに、驚異的に利益率の良いビジネスなので、

儲けさせないようにするには、

ちょっとやそっとじゃ難しいのが現状だと思いました。



しかし、ですね。



そんなオレオレ詐欺も、

弱点がひとつだけあると思いました。




それは「電話」です。




商売道具としての「電話」のコストが高くなれば、

必然的にオレオレ詐欺のビジネスの“原価”が高騰して、

おいしい商売ではなくなってしまうはずです。




そこで考えたのが“電話ストップ作戦”です。




例えばなんですけど、オレオレ詐欺の電話が掛かってきた場合、

おそらく「非通知」だと思うんですが、

その「非通知」をすぐにNTTに知らせると、

NTT側で電話番号を解明して、その電話回線を即効でストップする仕組みがあれば、

電話番号をことごとく潰していけると思います。


詐欺で使った電話がことごとく使えなくなるので、

新しい電話を手配する作業ががすごい大変になって、

最終的に、オレオレ詐欺の運用はコスト高になっていくと思います。



一説によると、オレオレ詐欺をやっている人達は、

1日1000件ぐらい電話をかけているらしく、

受話器をくっつけている片方の耳から
膿が出てくる人もいるそうなんです。


そんな殺人的なテレアポ作戦が、

1回1回、電話が止められて、新しい電話を手配していかなくてはいけないとなると、

当然、効率が急激に悪くなって、儲からなくなるはずです。





この手法で減少することができたのが「ピッキング」です。





一昔前、ピッキングは被害が拡大しましたが、

カギを二重にしたり、複雑化させることで、

「手間」がかかるようになり、

結果的に、「コスト」が上がってしまう“ビジネス”になってしまったんですね。

そして、儲からなくなったから、やる人がいなくなって減少していきました。




だから、ある意味、

詐欺の「コストを上げる」というのが、

一番撲滅には効果的なのではないかと思いました。



だって儲けが少ないのに、
リスクの高い商売をやる人はいませんからね。

(やりがいを感じてるんだったら別ですが・・・)




もちろん、

今回の「かかってきたオレオレ詐欺の電話を片っ端から潰していく」というのは、

現実的に実行するのは非常に難しいと思います。




NTT側の守秘義務もありますし、

警察の連携を考えると、省庁も違ってくるので、

おいそれと協力して実行するのは難しいと思います。



さらに、詐欺電話の通報そのものの見極めや判断を、

スピーディで行うのは非常に難しく、

この仕組みを成功させるためには、

ある程度、まめに通報してくれる国民の協力がなければ、

実践するのが難しい仕掛けだとは思います。




今現時点でも、この手法が使われていない現状を考えると、

もっともっと物理的な事情で、

この手法は採用されていない可能性も考えられます。





ただ、このくらい気合を入れて対応しなければ、

この詐欺を撲滅させるのは、ほぼ不可能だと思います。





なぜならば、彼らはそれだけ『手ごわい相手』だからです。





私が今回、オレオレ詐欺のビジネスを考える上で、

一番の疑問だったのは、




この詐欺ビジネスの「進化」のスピードでした。



手の込んだストーリーを次から次へと考えて、

絶対に警察に捕まらない手法を、

なぜ、ここまで徹底してできるのか、

経営コンサルタントとして、非常に興味がありました。



でも、よくよく考えてみれば、

このオレオレ詐欺をやっている集団を、

がっちり仕切っている人って、たぶん、





すっげー怖い「ヤクザ」みたいな人だと思うんですね。




考えてみてください。




上司がヤクザですよ!




「てめぇ、売上達成しねぇとぶっ殺すぞ!」って、

冗談じゃなく本気で殺せちゃう上司ですから、

そりゃあもう、怖くて命がけでみんな働きますよ!



「ブラック企業」とかのレベルじゃないですからね。

完全にクロですから。



隣の席で血みどろになっている同僚がいたりして、

マジでしゃれにならない環境で働かされている可能性だってありますよ。


給料減らすとか、土日出勤とか、残業とか、

「うちの上司、ちょーウゼェよ」みたいな、

そういう愚痴ではなく、

死ぬか生きるかの瀬戸際で「ビジネス」をやらされるわけですから、





そりゃあ、本気で「儲ける方法」を考えますよ!





でも、その“恐怖”が、

おそらく、ビジネスモデルの驚異的なスピードで進化させている要因にもなっていますし、

原動力になっているんだと思います。

もちろん、それに見合った“報酬”もあると思いますが、

そのバランスの取り方が、

この人達のモチベーションに繋がっているのは事実だと思います。





さて、少々話が脱線しましたが……。





今、私が思いつく限りでは、

この「電話のコストを上げる」という方法しか思いつきませんでした。



他にも、オレオレ詐欺の実行犯の刑を、

懲役30年ぐらいに、めちゃくちゃ重くして、

「働き手」のモチベーションを下げたり、

人材確保を難しくしたりするのも

ビジネス視点から見た撲滅の一手だと思います。


しかし、この手法は、他の詐欺罪とのバランスもありますので、

これはこれでちょっと実現するのは難しい戦略なのかなぁと思いました。




しかし、このような「難しいこと」に、

私たちがチャレンジしていかなければ、

おそらく、この「難しい詐欺」を撲滅するのは不可能だと思います。




警察側も、当然、撲滅に向かって必死に頑張っていると思いますが、

いかせん、オレオレ詐欺の被害の数が多すぎて、

「手が回っていない」というのが現状だと思います。

どちらかと言えば、詐欺の被害者を聴取しても、



「またひっかかったのかよ、あんなに警告しているのに。ホントにバカだなぁ」



というのが、心の底のどこかにあって、

もしかしたら、「もうこの詐欺はなくならないんじゃないか」という、

諦めもあると思います。





でも、ここらへんで本気で手を打っておかなければ、

永遠にこの詐欺は拡大し続けると思います。




昔の親子の関係よりも、

少子化が進んだ今の親子関係のほうがずっと“絆”が深いですから、

もっともっと、オレオレ詐欺に引っかかりやすい環境が、

10年、20年後は整っていくと思います。



悔しいですが、高齢化が進むに連れて、




「オレオレ詐欺」は成長産業だったりするんです。




情報によると、すでにこの「オレオレ詐欺」は海外にも飛び火していて、

台湾や中国でも行われているらしく、

残念ながら、海外進出に成功している、




数少ない日本のビジネスモデルだったりします。




しかも、彼らはとてつもない進化をしながら、

客の誘導パターンをどんどん変えていくので、

将来は、もっと手に負えない詐欺ビジネスが横行していく可能性があります。







前回、母親が被害にあったレポートを書いたことで、

多くのオレオレ詐欺の被害者から「私もそうだった」という感想を頂きました。

中には2000万円の被害にあった人もいましたし、

私の母が被害にあった、翌日に被害にあわれた母親もいました。


また、被害者の中には、この年齢になって人に騙されて、

家族に相談できず、自信をなくして、

鬱病になってしまった人もいました。





詐欺は「お金」だけの被害ではないんです。
お金では取り返せない、
大きな心の傷を相手に与えるものなのです。







もし、このブログを読んでいる人で、

詐欺ビジネスを撲滅しようとしている警察関係者に知り合いがいたり、

電話回線になんらかの力が加えられそうな人がいたら、

ぜひ、撲滅に向けて本気で検討してみてください。



前回の「母親がオレオレ詐欺の被害者になりました」のレポートの、

情報拡散状況を見ると、もしかしたら、どなたか力のある人のところまで、

このブログの情報が届く可能性もあります。





私のアイデアが実現不可能でも、

なにかしら、これをきっかけに本気でオレオレ詐欺をなくす方法を、

多くの人で本気で考えてもらう機会になれば、嬉しい限りです。


テーマ:マーケティング - ジャンル:ビジネス

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