2012-07

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経営コンサルタントkoboのトラブル騒動について考える。


こんにちは。
経営コンサルタントの竹内です。


まず、今回のkobo騒動に関しては

「本を読みたかった人」「端末に期待した人」の、

2種類の人が存在していたのが騒ぎが大きくなった要因だと思います。


「本を読みたかった人」にとっては、

koboの性能は十分、本を読むのに耐えられるものだったんですが、

「端末に期待した人」にとっては、

スマホやipadのような性能を期待していたので、

それに比べると、「なんじゃ、このポンコツは!」という感覚になったんだと思います。



だから、今回のこの騒動に関しては、

純粋に、「楽天の不手際」「koboの性能の悪さ」だけが

要因ではなかったと思います。



ある意味、「電子書籍に興味のない人」が購入した可能性が高く、

そのことが騒動を加速させている可能性は十分に考えられます。






そして、もうひとつ騒ぎを拡大したのが、

「楽天市場」の利用者の「」の問題です。



楽天市場のお客さんは、「レビュー」を書くことが大好きです。

レビューを書いてポイントをもらったり、

景品をもらったりして、成長してきたお客さんばかりですから、

何かあったら、すぐに“レビューに書き込む”という特性があります。


だから、今回は、その習性がモロに出てしまい、

一般のサービスに比べて、レビューが炎上しやすい環境にあったというのが、

騒動をさらに加速させた要因に思えます。



これがもし、アマゾンやヤフーショッピングであれば、

もう少し「レビューを書く」という習慣がおとなしくなるので、

ここまで炎上しなかったのかもしれません。




ただ反面、メリットがあったのも事実です。



koboを購入したお客さんのストレスが、

「楽天のレビュー」に流れてしまったために、

ツイッターやフェイスブックに、そんなに大きく派生しなかったことも、

炎上が今以上に大きくならない要因と考えられます。


騒動が炎上しやすいツイッターに話があんまり飛び火していないことを考えると、

ある意味、これは楽天にとって“ラッキー”だったのかもしれません。





それと、もう少し客観的な見方をすれば、

koboは公称では10万台売れたそうなので、

全部が全部ポンコツ品だったら、もっとレビューは荒れていると思います。


だから、悔しいですが、三木谷さんの、


「騒いでいるのは、ごく少数の人たちですよ」


という取材発言は、あながちハッタリでもないように思えます。




■三木谷さんのインタビュー記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120727/235043/?ST=pc




ただし、今後の展開を考えると、

今回のkoboのスタートは、ちょっと楽天にとったら痛かったように思えます。





まず、今回の電子書籍事業に関しては、

楽天は「ごめんなさい、失敗でした」と、

そう簡単に頭を下げられない事情があります。



まず、今回の騒動は「電子書籍」に限った局地的な話ではないという点です。



ご存じだとは思いますが、

今まで日本のEコマース市場は楽天の独壇場だったんですが、

ユニークユーザー数ではアマゾンに抜かれてしまい、

ちょっとピンチな状況ではあるんですね。




■アマゾンと楽天のユニークユーザー数の比較
http://ameblo.jp/netconsulting/image-11171938142-11809178884.html



そして、そんな追い込まれている状況で、

アマゾンにキンドルの端末をバラバラと撒かれしまったら、

電子書籍だけではなく、Eコマースの市場まで

がっつりアマゾンに奪われてしまう可能性だってあります。

(キンドルでアマゾンの商品が簡単に買えるとか)





だから、楽天としては、是が非でも、


キンドルよりも先に、電子書籍の端末をばらまいて、

お客さんを囲い込んでおく必要があったわけです。



しかし、このような出だしでズッコケてしまっては、

逆効果としか言いようがありません。


だいたい、こういう「悪い商品」が出回った後に、

市場に出回る後発の商品は、多少、性能が悪くても、


「前に発売された奴よりもいいじゃん!」

という評判になります。



当然、後発モデルのほうが、

そういうリスクをすべて打ち消して販売してくる可能性が高いので、

余計に、そういう修正された部分が、

際立って消費者には見えてしまうところがあります。



だから、おそらくキンドルが発売されたら、




「なんだよ、koboよりもぜんぜんいいじゃん」





っていう話にはなると思います。






そうすると、koboは絶対に窮地に立たされますよね。






なんたって、koboは7980円、ポイント還元だったら5000円ぐらいで買ったことになりますから、

もし、使い方に不満があって、ストレスをためているような消費者がいれば、




「koboは安かったし、もう使うのは止めて、キンドルに切り替えよう」




という発想が出てきてもおかしくありません。


つまり「安く買った」というメリットが、

ここに来て「安く買ったから、もう捨てちまえ!」という、

商品への見切りへと発展する可能性が十分にあるわけです。




そうなったら、一気にアマゾンのキンドルが電子書籍の市場を奪って、

koboはマイナー端末になる恐れがあります。

少なくとも、本の販売数で、

楽天ブックスとアマゾンぐらいの差は出てしまうのかもしれません。





「ははっ! 楽天、ざまーみろ! 調子に乗るからだ!」





楽天に苦しめられた経験のあるネットショップの社長さんの中には、

痛快な気持ちになっている人も多いと思います。





しかし、実は私たちにとって、

電子書籍の市場がアマゾンのキンドル1本で独走されると、

困ってしまう点もあるんです。




まず、アマゾンの独走になってしまうと、

出版社側は、アマゾンの言うことを絶対的に聞かなくてはいけなくなります。


例えば、出版社側が、アマゾンから、

「今まで10%の報酬だったのを、明日から20%だ」

と言われた場合、

もし、楽天のkoboが電子書籍の市場を半分ぐらい持ってくれていたら、


「分かりました、じゃあ、楽天のkoboで売りますから」


という強引な条件に対して、交渉のカードを切ることができるんですね。




でも、電子書籍の市場を、アマゾンのキンドルが1社で独占していると、


「あっそう、言うこときかなければ、キンドルであなたの出版社の本は売りませんから」


と、逆にカードを切られてしまう恐れがあるんです。



そうすると、出版社側は、当然、利益が削られるので、

出版する本の質は悪くなります。

中小の出版社はつぶれて、大企業の出版社しか残らず、

本や雑誌の独創性は急激に狭まり、

「本」という楽しみは、今以上に減退する可能性があります。




だから、ある程度、電子書籍に関しては、

「楽天VSアマゾン」で戦い続けてもらった方が、

僕ら、読み手側にとったら、良い点のほうが多かったりするんですね。





このように、どんな商売でも、1社に市場を完全に独占されることは、

あんまりいいことではないんです(もちろん、メリットもありますが)。


今のネットショップが楽天から抜け出せないのと同じで、

1社独占は、店子を苦しめて、自由度をなくしてしまう恐れがあるんです。




電子書籍のメリット・デメリットはいろいろあると思いますが、

やっぱり、ここは楽天にももう少し頑張ってほしいし、

koboにはもうちょっと電子書籍の市場で踏ん張ってもらいたいですよね。



今後のkoboの予測ですが、

もしかしたら、楽天は追い込まれた勢いで、





koboを無料配布するかもしれません。





ヤフーBBじゃありませんが、

とにかく市場を先に独占するほうが大事。

キンドルが1mmでも入ってくる隙間をなくして、

一気に電子端末を無料でばらまいて、勝負にかけてくる可能性もゼロではありません。


多少のクレームもお構いなし!

最初に購入した人が激怒りしていたとしても、



「文句を言っているのは少数派ですよ。はっははっ」



と、三木谷さんは胸を張って言いきれる強いハートがあります。




まぁ、そんなことやって利益が出るかどうか微妙ですが、

そのくらいのリスクのあることやらないと、

こんな大きな市場を、独占することなんてできないんでしょうね。





商売は、規模が大きくなっても難しいもんです。



どちらにせよ、早く正常な業務に戻って、

僕のkobo直してください




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